熱が冷めてからなんとか気を取り直して勉強。
今度は明石くんも、からかってこない。
そういう真面目なところは好きだと思う。

終わると、おやつ。
持ってきたケーキと淹れてくれたアイスティ。

……は、いいんだけど。

「宮野。
あーんして?」

「……」

渋々、口を開けると、笑顔の明石くんがフォークで小さく切ったケーキを入れてくれた。

座っているのは明石くんの膝の上。

なんでどうしてこうなってるのか全く理解できない。

勉強が終わって、部屋を出ていった明石くんがケーキとアイスティをトレイにのせて戻ってきて。
机の上に並べ、座ったかと思ったら。

「みーやの」
 

なぜか膝をぽんぽんしてる明石くんに、わけがわからなくて首を傾げる。