話を変えようとケーキの袋を差し出すと、妹さんは目の色を変えて飛びついてきた。
やっぱり女の子はケーキが好きだよね。

「うわっ。
プチ ボヌールのだ!
あそこのケーキ、大好き!!」

わーいわーいって、ケーキの袋を手にほんとに踊ってる妹さん。
すっごく、可愛い。

「こら。
ちゃんとお礼を云わないか」

「お姉ちゃん、ありがとー」

「どういたしまして」

うわっ。
いいな、妹って。
私も欲しい。
そして明石くんは家で、ちゃんとお兄ちゃんしてるんだ。

「わざわざありがとう、宮野」

「ううん。」
別に」