するどくてやわらかい



気になって携帯で《鬼ユリ》を画像検索する。


出てきたのはなんとも言えないユリ。


オレンジ色の花弁はきれいだけど、濃い紫みたいな色の斑点がある。


なんていうか、素直に綺麗とは言えない。


「ヤマモト、お前…」


「だってこえーんだもん、お前のユリちゃんはよお!ユリだから見た目は他のユリと同じできれいだけど色がなんか毒々しいだろ。似てね?」


「似てないよ。しかも、名前で呼ぶな」


「変なとこでつっかかってくんなうぜえ!」


検索した鬼ユリを履歴から消したところで、


「アスカくん」


少し高めのキーで俺を呼ぶ声がした。


まだまだ人がたくさんいる教室に、よそのクラスの人が入ってくると、なんでこんなに注目されるんだろうか。


いや、もしかしたらそれは訪れた人物によるのかもしれないけど。