-ガバッ-


「わ!」

「聖奈おーはよっ!」



上履きに履き替えた私に抱きついて来たのは同じクラスで高校に入って1番最初に仲良くなった友達の指田(さしだ)みやび、通称『さしみ』だ。みやびは強豪な私たちの学校の男バスのマネージャーをやってて、中学時代にバスケで有名だった陸を男バスに入部できなかったことを今でも悔しがってる。さしみと言われるのは本人は嫌がってるから私はそのままみやびって呼んでる。優しくて可愛くて強くて大好きな友達だ。



「みやびおはよ!今日も朝練?」

「朝練だよ〜。毎日7時登校はきついよぉ」



みやびは「死ぬ死ぬ〜」と言いながらもすごい顔がいきいきしててとってもかっこいい!