伊織side



次、どうしようかなー



私は授業の休み時間、新しい小説の構成を考えていた。

すると‥

「あれ~?伊織ちゃん、今日はすごく楽しそうだね?」

話しかけてくる女の子がいた。

「あっ、凜ちゃん!おはよう!うん。新しい小説を考えてるんだ。昨日、モデルの人から許可もらったから‥フフフ。」

その女の子の名前は光岡凜(みつおか りん)ちゃん。同じ、文学部で私の友達だ。凜ちゃんは演劇部に所属していてものすごくかわいいんだ。


「伊織ちゃんたら、なんか気持ち悪いよ?ほら、その笑顔を消そう!」

凜ちゃんは少しひいているようだった。

申し訳ない!

「ごめんごめん!嬉しくて‥つい。」

「‥で、その小説どんな話なの?」

凜ちゃんは私の隣に座って聞いてきた。

「あのねあのね、まだ考えている途中だけどね、主人公は不思議な能力を持っていてそこから秘密とかわかってくるていう話なんだ。ざっくり言うと。」



私にとって、柊人先輩は不思議な人。



「あっ!そうだ、それとね‥」


そこまで言った時だった。



「うわっ‥。また、出たよ杉内のキモい話。」


ドクン‥!!!



「あいつ、気持ち悪い話で盛上がるの好きだよな‥。本当、なんであんなんで盛り上がれるのか不思議だ。」




声がしたうしろを振り向くと、伊織と高校が一緒だった、男子の望月奏太(もちづき そうた)と他、3人の男子だった。


私はそれを聞いた瞬間、何も言えなくなった。



「伊織?どうしたの?大丈夫?」

凜ちゃんが心配そうに話かけてきた。

「ううん。大丈夫。続きはまた今度、話すね!」

私は無理矢理、笑顔を作った。



こんな私の悪口を純粋な凜ちゃんに聞かせるわけにはいかないよ‥。


なんで、あんなやつと大学も同じになるかな‥。