中学2年の夏がやって来ていた。





梅雨も明け青空が広がる7月。





タンクトップの少年が

虫取り網片手に汗を流しながら

私の目の前を自転車で

通り過ぎて行った。





今からセミでも取りにいくのかな?





優しくしてあげてよ

あんま長生きできないみたいだから






少年には届いていないだろうが

いつか同じように思ってくれたらいいな





空を仰ぐことすらためらうくらい

今日は太陽が元気だ。





おはよう。





生ぬるい風を浴びながら

私も少年に負けないくらいの

汗を額から流し自転車を漕いだ。





、、、今日も遅刻だ。