他のメンバーたちが顔をあげてみゆをみる。


「チーム?」


友香が聞き返す。


「うん。どのチームにどの殺し方を投票するか決めておかない?」


それは今まさに友香と真子が話そうとしていたことだった。


だけど、これだけ大勢の生徒たちとそんな話し合いをするなんて、思ってもいなかった。


友香は戸惑い、美夏を見た。


美夏は青ざめた表情をしているが、しっかりと頷いた。


ここにいるメンバーで話し合いをするという事は、自然とここにいるチームは生き残るという事にもなってくるのだ。


「もちろん、ドローになるように同じチームに同じ殺し方を投票したいけど……それは1つのチームが裏切るだけで計画倒れになっちゃうでしょ? そうなると信用もなくなっちゃう。


そうならないためにも、ちゃんと投票するようにしたほうがいいと思う」


みゆが淡々と話を続けていく。


みゆの言いたいことはよく理解できた。


この中から裏切者が出れば、クラス全体を信用することができなくなる。


ドローになって生き残れるはずの生徒が死んだとき、秩序は完全に崩壊してしまうだろう。