食堂にある食べ物は先生たちが事前に用意してくれていたものだ。


勝手にそう思い込んで食べていたけれど……美夏にそう言わて、サッと青ざめた。


「うそ、まさか……」


全部、あの男が用意したもの?


「わからないけど、2泊3日の宿泊合宿にしては食料が多すぎない?」


確かにそうかもしれない。


クラスメート34人が数日間。


ううん、数週間ここにいても大丈夫なくらいの食料がある。


これが男が用意した食料なら、そのくらいの期間この校舎に隔離される予定であると言う事だ。


隔離された期間中、生徒たちは範囲指定ゲームを繰り返し行わなければならないのだろう。


「で、でも助けがくるかもしれないし……」


そう言いながら、友香の声はどんどん小さくなっていく。


自信がないのだ。


男はどこまでも用意周到に準備している。


助けは、きっと来ない……。