範囲指定ゲーム

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女子生徒たちが教室から出て来ると、同じタイミングで男子生徒たちが２階から下りてきていた。


一旦集まり、食堂へ向かう。


食欲はなくても食べなければ死んでしまう。


友香は菓子パンを手に取り、それを無理やり口に運んだ。


宿泊合宿は基本的に自炊だと聞いていたけれど、先生たちはなにかあった時の為に沢山のレトルト食品も用意してくれていたようだ。


食堂にはしばらく困らないだけの食べ物や飲み物がそろっていた。


「美夏、食べないの？」


隣に座っている美夏がペットボトル飲料しか手にしていないのを見て、友香がそう聞いた。


「うん……。なにか、おかしくない？」


美夏がそっと耳打ちするようにそう言って来た。


「おかしいってなにが？」


首を傾げる友香の腕を掴み、美夏は食堂から出た。


「美夏、どうしたの？」


突然食堂から連れ出された友香は目を見開いて驚いている。


「そのパン、本当に先生が用意した物だと思う？」


美夏にそう言われて友香は手に持ったままの菓子パンへ視線を向けた。