「そうだね。何か役立つものがあるといいよね」


真子がそう返事をしながら、布団をたたみ始めた。


役立つもの。


それは自分の身を守る道具なのか、それとも外の人に助けを呼ぶためのものか、どっちなんだろう。


友香はぼんやりと外を見つめて、そう考えたのだった。