「ううん」


左右に首を振ると、美夏が「そうだよね」と、頷いた。


みんな少しは疲れがとれている様子だけれど、すでに顔色が悪くなっている子もいた。


きっと、今日のゲームの事を考えたり、昨日死んでいった仲間を思い出したりしているのだろう。


「助けは来るかな?」


友香と同じように窓の前に立って、真子がそう言った。


「わからない」


友香は左右に首をふる。


空から誰かが見つけてくれるまで待つなんて、到底できそうにない。


「今日は校内で使えそうなものを探してみようか」


そう言ったのは桜だった。


桜は自分が使った布団を丁寧に畳み、床の上に座っていた。


こんな時でもしっかりと秩序を保とうとしている彼女の姿勢に、友香は感心してしまう。