「ってことは、やっぱり犯人はこの中にいる可能性が高いな」


真人はそう言った。


自分の身を守るために窓ガラスを入れ替えていると言いたいのだ。


真人の言葉にホッとした表情を浮かべたのは杏珠だった。


「でも、今日はもう出て来ないな。これほどうるさくしたんだから」


ユウキがそう言い、窓から離れた。


確かに、ユウキが言う通りだと思う。


「ごめんねみんな。休んでる所お願いしちゃって……」


結局何もならなくて、友香は申し訳ない気持ちになった。


「なに言ってんだ。あの男も人間で会議室に隠れている。それだけでもわかれば上等だ」


心太朗がそう言い、友香の頭をポンッと撫でたのだった。