それなら男子たちにも相談してみると、半分くらいが手伝ってくれることになった。


男子はすでに6人の生徒が亡くなってしまっているから、動きたくないと思うのは当然の事だった。


みんなで助かるすべが少しでもあるのなら、それに賭けてみた。


そんな思いで会議室へと向かう生徒たち。


「本当に、ここにあの男がいるのかな」


心太朗が窓の向こうを見ようとするが、真っ暗でなにも見えない様子だ。


「たぶんね」


友香はそう返事をした。


ここで待っていればあの男が出て来るかも知れない。


そう思い、半々に分かれて左右の出口の前に立った。


ドアにピッタリと耳を付けて中の様子を盗み聞きしようとしても、何も聞こえて来なかった。


あの男ももう眠っているのかもしれない。


「出て来なかったらどうする?」


心太朗にそう言われて、「無理なことはしない方がいいと思ってる」と、友香が答えた。


今まで逃げようとするとあのレーザーで殺されていた。


一真があの男に掴みかかった時も、同じようにレーザーが出ていた。