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目を閉じても一向に眠りは訪れなかった。
それはみゆだけではなく、他のクラスメートたちも同じだった。
明日の1時にはまた範囲指定ゲームが始まる。
そう思うと寝付くことなんてできるハズがなかった。
友香は暗闇の中目を開けた。
あちこちからすすり泣きの声が聞こえて来る。
このまま朝を迎えても、また昨日と同じ事が起きるだけだ。
「ねぇ、みんな」
友香は布団から上半身を起こして誰ともなく声をかけた。
「なに?」
隣に横になっていた美夏がすぐに返事をしてくれた。
他のみんなも、返事はないけれどちゃんと聞いてくれているのがわかった。
「あの男を拘束しない?」
友香の言葉に驚いた声が聞こえて来る。
「そんな事したら、殺されるかもしれないよ?」
美夏がすぐにそう言って来た。
「わかってる。だけど、偶然男が校内にいるのを見つけて、みんなで取り囲んだら?」
「そんな事、できるの?」
その声は杏珠のものだった。
杏珠は教室の隅でみゆと2人並んで横になっているはずだ。
目を閉じても一向に眠りは訪れなかった。
それはみゆだけではなく、他のクラスメートたちも同じだった。
明日の1時にはまた範囲指定ゲームが始まる。
そう思うと寝付くことなんてできるハズがなかった。
友香は暗闇の中目を開けた。
あちこちからすすり泣きの声が聞こえて来る。
このまま朝を迎えても、また昨日と同じ事が起きるだけだ。
「ねぇ、みんな」
友香は布団から上半身を起こして誰ともなく声をかけた。
「なに?」
隣に横になっていた美夏がすぐに返事をしてくれた。
他のみんなも、返事はないけれどちゃんと聞いてくれているのがわかった。
「あの男を拘束しない?」
友香の言葉に驚いた声が聞こえて来る。
「そんな事したら、殺されるかもしれないよ?」
美夏がすぐにそう言って来た。
「わかってる。だけど、偶然男が校内にいるのを見つけて、みんなで取り囲んだら?」
「そんな事、できるの?」
その声は杏珠のものだった。
杏珠は教室の隅でみゆと2人並んで横になっているはずだ。



