俺は自分の体が椅子に乗るのを見た。


俺の手が自分の首にロープをかけるのを見た。


体中に身の毛がよだち、これほど死にたくないと思っているのに、自分から死に向かっているのを見た。


なんの躊躇もしなかった。


ロープが首にかかった次の瞬間、俺は椅子を蹴っていたんだ……。