竜が声を荒げる。


こんなの、普通じゃない……。


強い力が一真の体を沼の奥から引っ張っているようにか思えなかった。


「くっそぉぉぉ!!」


竜が叫び声をあげ、力を込め過ぎて真っ赤になった手をついに離してしまったのだった……。