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数分後、グラウンドにはクラスの半分くらいの生徒たちが出てきていた。
友香たちの行動を見て手伝いに来てくれたのだ。
「森の中は危険だから、奥まで入り過ぎない方がいいね」
友香が山を見上げてそう言った。
山の奥は真っ暗で、一度足を踏み入れると戻ってこられなくなってしまうかもしれない。
昼間の今見ても不気味に感じられる場所だった。
「そうだね。校舎裏に回ってみようか」
美夏がそう言い、真子を含めた3人は校舎裏へと足を進めた。
風の影響か、校舎裏には沢山の小枝が落ちていた。
「随分沢山あるね」
山と校舎に挟まれたジメジメとした校舎裏だけれど、目的の物があった事で友香の声色は明るかった。
それぞれ両手に小枝を抱えていく。
体育館の中からは時折悲鳴や怒号が聞こえてきていて、その度に友香たちは手を止めた。
一真と輝が暴れているのだろう。
2人を止めてみんなで協力したい。
そんな気持ちはあるけれど、非力な友香たちが対峙してかなう相手ではなかった。
数分後、グラウンドにはクラスの半分くらいの生徒たちが出てきていた。
友香たちの行動を見て手伝いに来てくれたのだ。
「森の中は危険だから、奥まで入り過ぎない方がいいね」
友香が山を見上げてそう言った。
山の奥は真っ暗で、一度足を踏み入れると戻ってこられなくなってしまうかもしれない。
昼間の今見ても不気味に感じられる場所だった。
「そうだね。校舎裏に回ってみようか」
美夏がそう言い、真子を含めた3人は校舎裏へと足を進めた。
風の影響か、校舎裏には沢山の小枝が落ちていた。
「随分沢山あるね」
山と校舎に挟まれたジメジメとした校舎裏だけれど、目的の物があった事で友香の声色は明るかった。
それぞれ両手に小枝を抱えていく。
体育館の中からは時折悲鳴や怒号が聞こえてきていて、その度に友香たちは手を止めた。
一真と輝が暴れているのだろう。
2人を止めてみんなで協力したい。
そんな気持ちはあるけれど、非力な友香たちが対峙してかなう相手ではなかった。



