パソコンがあるんだ!!


使える状態にあるのなら、どうにかして外部と連絡を取り合う事ができるかもしれない!


そう思ったのは友香だけではないようで、クラスメートたちの目に輝きが戻った。


「お前ら、言っておくけどゲームの時以外はパソコン使えなくするからさ、そんな期待すんなよ」


男にそう言われて、友香は大きく肩を落とした。


それもそうか。


なにかわからない妙な赤い光で知美を殺してしまったんだ。


この男に抜け目はなさそうだ。


「で、『範囲指定ゲーム』は午後1時開始、体育館集合。それまでは話し合いでもなんでも自由な」


男はそれだけ言うと、けだるように校舎へと戻って行ったのだった……。