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杏珠は死体を見ていないが、その顔は青ざめていた。


「う、うん……」


「そいつが先生たちを殺したのかも」


冷が言う。


「何それ、笑えないんだけど」


メイは冷を睨み付ける。


しかし冷はひるまなかった。


「だっておかしいだろ。こんな所でいきなり2人で自殺なんてさ。俺たち取り残されたって事だぜ?」


「そうだけど……」


見知らぬ誰かが殺したなんて考えたくもないことだった。


そんな不気味な事を考える前に、早く警察に連絡をしに行った方がいいとメイは考える。


その時だった。


旧校舎から出てくる足音が聞こえてきて、生徒たちは全員振り向いた。