教室の中には戸川先生がいた。


その足は少しだけ宙に浮かんでいて、足元には先生が垂れ流したと思われる糞尿で汚れていた。


そしてその横には保険医の先生の姿もあった。


2人とも同じように少しだけ体が宙に浮かんでいて……首にはロープが巻きついていたのだ。


目を見開き、大きく開かれた口からは贓物が飛び出している。


2人が首を吊って死んでいると理解するまで、しばらく時間がかかった。


「いやぁぁぁぁぁ!」


友香と美夏の悲鳴が重なり合い、旧校舎に響き渡ったのだった……。