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怖くて怖くて怖くて、情けないけれど、ボロボロと涙を流して叫び狂った。


それでも連中は容赦なかった。


連中はまず最初に兄貴に注射を打った。


得体の知れない注射を打たれた兄貴は気絶してしまった。


残された大志には腕時計がはめられた。


腕時計が付けられた瞬間、チクリとした痛みを感じ、大志は意識を失ったのだ。


そして、目が覚めた時。


大志は1人で体育館にいた。


もうすでに周囲は真っ暗になっていて、連中の姿も兄貴の姿もどこにもなかった。


兄貴はどこに連れて行かれてしまったんだろう?


もしかして、死んだのか?


奴らに殺された?


そんな不安に体中が震えた。


その時だった。


ふいに人の声が聞こえてきて、大志は周囲を見回した。


だけど周りには誰もいない。


声は奴らに付けられた腕時計から聞こえてきていたのだ。