最後のゲームと聞いた瞬間、真子は目の前が真っ白になっていた。


この男は一体何を言っているの?


言っていることの意味が全くわからない。


ここに残っているのはAチームだけ。


だからゲームなんてできないはずなのに……。


男の視線を先にはパソコンがあった。


その瞬間すべてを理解して身の毛がよだった。


この3人で範囲指定ゲームをやらせるつもりなんだ!!


「そんなの、無理だよ……」


そう呟いたのは美夏だった。


美夏は小さく震えていて、両手で自分の体を抱きしめている。


真子も同じ気持ちだった。


ここまでどうにか勝ち抜いて来た仲間を殺すなんて、できるわけがない。


「ゲームに参加しないから、今すぐにでも死んでもらうけど」


容赦ない男の言葉に真子の目に涙が浮かんだ。


「じゃ、じゃぁさ、またドローにしようよ。丁度3人なんだから、できるじゃん」


美夏は必死で頭を回転させてそう言った。


「そのルールは廃止させてもらう」


男が冷たくそう言い放った。