☆☆☆

それから3人は一旦食堂へ向かい、朝食をとった。


こんな時でもいつも通りの行動をしている自分に、ちょっと笑えてきてしまう。


「体育館へ行ってみる?」


菓子パンを頬張ったところで真子がそう聞いて来た。


友香は美夏を見る。


美夏は顔をしかめたが、「……一応、行ってみようか」と、言った。


このまま外へ出ようとして殺されたんじゃ、意味がない。


そうなる前にあの男と接触して、帰れるのかどうか確認するつもりのようだ。


本当は一刻も早くこの校舎を出たい。


だけど、その気持ちを押し込めているのがわかった。


3人は食事を終わらせると、その足で体育館へと移動していた。


体育館には相変わらず11台のパソコンが並べられている。


ふと気になった友香はいつも使っているAと書かれたパソコンの前に立った。


画面は真っ暗だ。


電源ボタンを押してみても、なんの反応もしなかった。


最初に男が言っていた通り、使えなくしてある。