2人ともまだ深い眠りの中にいるようで、規則正しい呼吸を繰り返していた。


友香はそっと立ち上がり、足音を立てないようにドアへと近づいた。


クラスメートの生き残りならきっと教室へ向けて声をかけて来るはずだ。


それをしないと言う事は……この向こうにいるのは、あの男に違いない。


友香はゴクリと唾を飲み込んで、そっとドアの鍵を開けたのだった。