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ふと気がつけば、心太朗は校舎裏の沼の前に立っていた。


過去の出来事を思い出していたせいで、自分がいつの間にここまで来たのかちっとも思い出すことができなかった。


半分はあの男によって操られていたんだろう。


「俺は、死ぬのか」


小さく呟いた。


途端に全身が寒くなるのを感じて身震いをした。


この寒気は一体なんだろう?


考えて、すぐに理解した。


体が小刻みに震えている。


本当に寒いワケじゃない。


怖いんだ。


「ははっ……死ぬのって怖いんだな」


震える両手を見下ろして心太朗はそう呟いた。


突端に、妹と叔父さんが震えながら、泣きながら睡眠薬を飲む様子が浮かんできた。


死ぬことを覚悟したその瞬間から、どれだけの恐怖を感じながら生きていたんだろうか。