「な、なんで? 教室の鍵は全部開いているんだよね?」
ここへ来たときに先生が言っていた。
寝るために使う教室の鍵だけ受け取っていると。
つまり、それ以外の教室の鍵はすべて開いているはずなんだ。
「なにかの間違いじゃない? 窓も開かないし」
みゆはつまらなさそうな口調でそう言った。
「開かない物は仕方ないし、行こうかー」
2人はそのまま廊下を引き返し始めた。
杏珠は茫然としてその場に立ち尽くす。
怖くて、すぐにでも2人の後を追いかけたいのに、体がうまく動かなかった。
会議室の向こうから確かに人の気配を感じる。
クラスメートが驚かせるために待機してりるならそれでいい。
だから、早く出てきて……!
そう思った瞬間、窓の向こう側に人影が見えた。
月明かりに照らし出されたその人物は窓の向こうからこちらをジッと見つめていたのだった……。
ここへ来たときに先生が言っていた。
寝るために使う教室の鍵だけ受け取っていると。
つまり、それ以外の教室の鍵はすべて開いているはずなんだ。
「なにかの間違いじゃない? 窓も開かないし」
みゆはつまらなさそうな口調でそう言った。
「開かない物は仕方ないし、行こうかー」
2人はそのまま廊下を引き返し始めた。
杏珠は茫然としてその場に立ち尽くす。
怖くて、すぐにでも2人の後を追いかけたいのに、体がうまく動かなかった。
会議室の向こうから確かに人の気配を感じる。
クラスメートが驚かせるために待機してりるならそれでいい。
だから、早く出てきて……!
そう思った瞬間、窓の向こう側に人影が見えた。
月明かりに照らし出されたその人物は窓の向こうからこちらをジッと見つめていたのだった……。