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行先は考えなくてもわかった。


叔父さんの家だ。


両親はすぐに叔父さんの家に連絡を入れた。


電話に出たのは叔母さんだった。


心太朗の両親の話を聞いた叔母さんはすぐに叔父さんの寝室へ向かった。


するとそこはもぬけの殻だったのだ。


2人がこっそり会っていることは明白だった。


心太朗の家族も叔母さんも、みんなで2人を探し歩いた。


ホテル街や人目につきにくい公園。


ありとあらゆる場所を探して世が開け始めた時……心太朗は学校を見下ろす事ができる丘の上に来ていた。


ここは夜景や朝日がとても綺麗に見える場所で、妹のお気に入りの場所だった。


そこに、2人の人影が横たわっているのがみえた。


影が見えた瞬間、心太朗の心臓は大きく跳ねた。


妹の名前を呼びながら丘の上まで走った。


嫌な予感で胸が押しつぶされそうになりながら、必死で駆け寄った。