心太朗の声に、友香の時間がピタリと止まった。
「いま……なんて?」
震える声で友香は聞く。
心太朗はさっきまでと同じように友香の手を握りしめたまま、優しくほほ笑んだ。
「俺が投票したのはAチーム。友香のチームだよ?」
「な……んで?」
表情の変わらない心太朗に更に頭の中は真っ白になって行くのを感じる。
「なんで、あたしのチーム?」
「だって、友香は俺と一緒に死のうって言っても、賛成してくれないだろ?」
心太朗に握られた手にジットリと汗が滲むのを感じる。
「もしかして、心太朗は最初からあたしと一緒に死ぬつもりで……?」
「もちろんだ。好きな女とずっと一緒にいられる方法なんてそれしかないだろ?」
当たり前のようにそう言う心太朗に、友香は体から体温が奪われていくのを感じていた。
心太朗と一緒にいるだけでほてっていた体が嘘のようだ。
「なんで、そんな事になるの……?」
友香は自分でも情けないくらいに声を震わせてそう言った。
それならやっぱり3チームの投票が被って、ドローになる方がよかった。
心太朗が心中を狙っていたなんて、考えてもいなかった。
「いま……なんて?」
震える声で友香は聞く。
心太朗はさっきまでと同じように友香の手を握りしめたまま、優しくほほ笑んだ。
「俺が投票したのはAチーム。友香のチームだよ?」
「な……んで?」
表情の変わらない心太朗に更に頭の中は真っ白になって行くのを感じる。
「なんで、あたしのチーム?」
「だって、友香は俺と一緒に死のうって言っても、賛成してくれないだろ?」
心太朗に握られた手にジットリと汗が滲むのを感じる。
「もしかして、心太朗は最初からあたしと一緒に死ぬつもりで……?」
「もちろんだ。好きな女とずっと一緒にいられる方法なんてそれしかないだろ?」
当たり前のようにそう言う心太朗に、友香は体から体温が奪われていくのを感じていた。
心太朗と一緒にいるだけでほてっていた体が嘘のようだ。
「なんで、そんな事になるの……?」
友香は自分でも情けないくらいに声を震わせてそう言った。
それならやっぱり3チームの投票が被って、ドローになる方がよかった。
心太朗が心中を狙っていたなんて、考えてもいなかった。



