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来てほしくないと感じている時間ほど、早くにやってくるのはどうしてなんだろう?


ついさっき朝食を食べたばかりなのに、すでに昼になっていた。


昼になるまでの間、クラスメートたちは校舎内を走り回るようにして遊んでいた。


すべての不安がぬぐい去られて子供へ戻ったように大きな声で笑っていた。


その輪の中にいながらも友香はまだ笑う事ができなかった。


心太朗、冷、源、みゆ、杏珠、メイ。


今日確実に死んでいく人たちの笑顔を見て笑う事なんて、できなかった。


「早く助けが来ないかな」


昼食を食べながら、真子がそう言った。


「そうだよね。ゲームが終わってからまた太鼓を叩いてみようか」


杏珠が返事をする。


「そうだね。先生たちも……あのままじゃかわいそうだしね」


1つの教室に散乱している死体を思い出し、真子はパンを食べる手を止めた。


ここへ連れて来られてから次々と死んでいった先生と生徒たち。


死ぬ理由なんてなにもなかった。


それなのに死んでいった。


「こんなゲーム絶対に続けさせないんだから」


真子は強い意思を持ってそう呟いたのだった。