範囲指定ゲーム

地元の神社で買えるもので、友香もそれの色違いを持っていた。


「これをお前に預けるから」


友香の小さな手のひらの上にお守りを乗せる心太朗。


「心太朗っ……!」


また涙が浮かんできて、もう言葉にもならなかった。


心太朗は本気なんだ。


このゲームであたしを勝たせようとしている。


「大丈夫だよ友香。俺はずっと、ここにいるから」


お守りを握りしめさせた心太朗は、切ない表情でそう呟いたのだった。