残り3チームになったことが幸運だった。


自分たちは死なない。


友香はそう思い、安堵のため息を吐き出した。


明日になるまで時間はまだまだある。


自分の布団の上で横になっていると、すぐに眠気が襲ってきて目を閉じた。


「友香、ちょっといいか」


心地いい眠りに引き込まれようとしたときに声をかけられて目をあけると、入口に心太朗が立っているのが見えた。


友香は慌てて立ち上がり、心太朗に駆け寄った。


眠る寸前の顔を見られたと思うと、恥ずかしくなって赤面してしまう。


「な、なに?」


「ちょっと、こっち」


心太朗に手首を掴まれて、友香は教室を出たのだった。