パソコンの前に座った友香は大きく息を吸い込んだ。


こうしてマウスを持つのはもう３度目だ。


その度にクラスメートが死んでいった。


３４人いた生徒たちは今はもう１３人にまで減っている。


宿泊合宿の期間を終えても帰ってこないあたしたちを、きっと両親は心配してくれていることだろう。


家を出る時に笑顔で見送ってくれた両親の顔を思い出すと、胸が痛んだ。


まさか自分がこんな事に巻き込まれているなんて、想像もしていないだろう。


だけど、帰りが遅くなったことできっと誰かが動いてくれているハズだった。


もう少したてば助けは必ず来てくれる。


友香はそう信じていた。


「友香、大丈夫？」


大きく深呼吸を繰り返す友香を心配して、美夏がそう声をかけてきた。


「大丈夫だよ」


友香は頷き、マウスを握る手に力を込めた。