シャワールームのドアを開けた瞬間、目の前が真っ赤に染まった。
床や天井にまで血しぶきがかかっているのだ。
「うっ……」
心太朗は今食べたばかりのものを吐きそうになり、慌てて口に手を当てた。
後ろから折って来る友香に『来るな』と伝えたかったけれど、口を開けば吐いてしまいそうだった。
「心太朗、2人は……?」
そう聞きながらシャワールームの中を覗き込み、絶句する友香。
心太朗は友香にここにいるように仕草で合図し、自分だけがそっとシャワールームに足を踏み入れた。
血が多く流れている場所のカーテンは閉められているが、その下からは足が4本覗いていた。
きっと、千夏と悠斗のものなのだろう。
2人は折り重なるようにして倒れているようだった。
近づくにつれて血の匂いがキツクなり、心太朗は何度も吐き気を覚えた。
それでもどうにかカーテンの前まで来ることができた。
この向こうに何があるのか、考えただけで発狂してしまいそうだった。
だけど、開けないワケにはいなかい。
2人が死体になっていたとしても、ここにずっと放置するわけにもいなかいのだから。
心太朗は締め付けられる胸をグッと押さえて、一気にカーテンを開いた……。
床や天井にまで血しぶきがかかっているのだ。
「うっ……」
心太朗は今食べたばかりのものを吐きそうになり、慌てて口に手を当てた。
後ろから折って来る友香に『来るな』と伝えたかったけれど、口を開けば吐いてしまいそうだった。
「心太朗、2人は……?」
そう聞きながらシャワールームの中を覗き込み、絶句する友香。
心太朗は友香にここにいるように仕草で合図し、自分だけがそっとシャワールームに足を踏み入れた。
血が多く流れている場所のカーテンは閉められているが、その下からは足が4本覗いていた。
きっと、千夏と悠斗のものなのだろう。
2人は折り重なるようにして倒れているようだった。
近づくにつれて血の匂いがキツクなり、心太朗は何度も吐き気を覚えた。
それでもどうにかカーテンの前まで来ることができた。
この向こうに何があるのか、考えただけで発狂してしまいそうだった。
だけど、開けないワケにはいなかい。
2人が死体になっていたとしても、ここにずっと放置するわけにもいなかいのだから。
心太朗は締め付けられる胸をグッと押さえて、一気にカーテンを開いた……。