友香は女子の教室にいて、真剣な表情でみんなの意見を聞いていた。


さっきから次のゲームについての話し合いが進められていて、その中で自分のチームに投票することができるかどうか。


という話題になっていた。


「パソコンの画面上には全部のチーム名が表示されているから、自分のチームに自分で当方することもできるのかもしれないよね」


そう言ったのは杏珠だった。


友香は大きく頷く。


確かに、パソコン画面には全チームの名前が表示されている。


「だとすると、他の2つのチームに投票してもらって、自分自身でも投票する。そうすれば表は3つになる」


杏珠がそう言いながらノートに図を書いて行った。


「投票した3チームが同じ殺し方を選択すれば、殺されることはない。例えば……」


杏珠はそう言いながらペンを走らせていく。


Aチーム→Dチーム、首つり


Bチーム→Dチーム、首つり


Dチーム→Dチーム、首つり


「こういう投票の仕方ができれば首つりは決行されない」