他の太鼓を確認してみても、どれも劣化して壊れているものばかりだ。


だけど、数は沢山ある。


壊れていて本来の音がでなくても、これだけの太鼓を同時に叩けば相当な音が響くはずだ。


「問題ないよ。これを持って校庭にでよう」


杏珠がそう言い、残った女子生徒たちはそれぞれ太鼓を手に取り、移動を始めたのだった。