音楽室は2階の奥にあった。
掠れたプレートの文字を確認して友香はドアを開けた。
立てつけが悪くなっていてガタガタとつっかえながらドアは開いた。
開いた瞬間、埃っぽさに友香はむせた。
「誰も入ってないんだね」
友香たちのようにここを宿泊合宿の施設として使う学校は他にもあるようだけれど、必要な教室以外は誰も足を踏み入れていないようだった。
いつも使っている教室とかけ離れたその様子に友香は顔をしかめた。
「楽器の類は、準備室かな」
みゆがそう呟きながら教室の奥へと向かう。
音楽室の奥は観音開きの大きな扉があり、そこを開けると様々な楽器の保管庫になっていた。
お目当ての太鼓も大小とそろっている。
「すごいね。うちの学校よりも楽器の数が多い」
ザッと見ただけでもそう感じて、友香は言った。
「元々音楽に熱心な学校だったんだろうね」
みゆは返事をしながら太鼓を確認していく。
「だめだ。どれも破れてる」
みゆが小さな太鼓の1つを両手に持って見せて来た。
その面は大きく破れていた。
掠れたプレートの文字を確認して友香はドアを開けた。
立てつけが悪くなっていてガタガタとつっかえながらドアは開いた。
開いた瞬間、埃っぽさに友香はむせた。
「誰も入ってないんだね」
友香たちのようにここを宿泊合宿の施設として使う学校は他にもあるようだけれど、必要な教室以外は誰も足を踏み入れていないようだった。
いつも使っている教室とかけ離れたその様子に友香は顔をしかめた。
「楽器の類は、準備室かな」
みゆがそう呟きながら教室の奥へと向かう。
音楽室の奥は観音開きの大きな扉があり、そこを開けると様々な楽器の保管庫になっていた。
お目当ての太鼓も大小とそろっている。
「すごいね。うちの学校よりも楽器の数が多い」
ザッと見ただけでもそう感じて、友香は言った。
「元々音楽に熱心な学校だったんだろうね」
みゆは返事をしながら太鼓を確認していく。
「だめだ。どれも破れてる」
みゆが小さな太鼓の1つを両手に持って見せて来た。
その面は大きく破れていた。