どんどん近づいてくる真っ赤な塊は、ゴウゴウと燃え盛る炎をまとった人間だと言う事に気づくのが遅かった。
気が付いた時には炎に包まれたJチームの3人がすぐ目の前に迫っていた。
衣服は燃え落ちて、髪の毛もない。
肌もぐずぐずに溶けはじめていて、誰が誰だかわからない状態だ。
それでも3人は生きていて、炎から逃げるように雄たけびを上げている。
「友香、見るな!!」
咄嗟にそう言い、友香を抱きしめていた。
しかし友香の目にはしっかりと燃え盛る同級生の姿が見えていた。
口を大きく開いて助けを求めて手を伸ばしている同級生。
大きく開いた口の下あごが炎によって溶かされていくのを、友香は見た。
水を求めているのかしきりに何かを呟いている子もいる。
でも、それが誰なのか友香にはもうわからなかった。
やがて炎に包まれた同級生たちは廊下の真ん中で力尽き、その場に倒れ込んでしまった。
「危ない!!」
どこから持ってきたのか、杏珠が消火器を持って駆け付けた。
そして真っ白な粉を同級生たちに吹きかける。
炎は白い粉に包まれて瞬く間に小さくなっていく。
「あぁ……」
粉にまみれた同級生が小さくそう呟き、そして目を閉じた……。
気が付いた時には炎に包まれたJチームの3人がすぐ目の前に迫っていた。
衣服は燃え落ちて、髪の毛もない。
肌もぐずぐずに溶けはじめていて、誰が誰だかわからない状態だ。
それでも3人は生きていて、炎から逃げるように雄たけびを上げている。
「友香、見るな!!」
咄嗟にそう言い、友香を抱きしめていた。
しかし友香の目にはしっかりと燃え盛る同級生の姿が見えていた。
口を大きく開いて助けを求めて手を伸ばしている同級生。
大きく開いた口の下あごが炎によって溶かされていくのを、友香は見た。
水を求めているのかしきりに何かを呟いている子もいる。
でも、それが誰なのか友香にはもうわからなかった。
やがて炎に包まれた同級生たちは廊下の真ん中で力尽き、その場に倒れ込んでしまった。
「危ない!!」
どこから持ってきたのか、杏珠が消火器を持って駆け付けた。
そして真っ白な粉を同級生たちに吹きかける。
炎は白い粉に包まれて瞬く間に小さくなっていく。
「あぁ……」
粉にまみれた同級生が小さくそう呟き、そして目を閉じた……。



