私はずっと、小松先輩のことが好きだった。 優しくて、正義感溢れる人で、入学当初イジメから助けてくれた小松先輩。 一瞬で好きになった。 最初は見てるだけでよかった。 先輩が私のこと新入生Aとしか思ってなくても、先輩に女の影がなかったから安心していた。 だけどある日。 「生徒会長にも春が来そうなの〜」 姫華ちゃんがそう言って喜んでいた。 小松先輩お気に入りの転校生が来たと教えてくれた。 それを聞いて私はモヤッとした。