「北野が目を覚ますちょい前かな。」 「最初からかよ…」 ため息をつくと先生はハハハと笑った。 「でも、俺いいタイミングで入ったろ?あれ以上放置してるとマジでおまえ北野のこと襲ってただろ。」 「…そこまでバレてたんですね。」 どこまでもお見通しなのだ。この先生には。 「まぁな。あの瞬間、俺でも寒気がするくらい小松、目がギラリって獣みたいになったもんなぁ。」 飢えてんのか? そう冗談気味に聞いてくる先生は最低だと思う。