「……可愛すぎるでしょ」
「……へっ……？」
今、なんて……？
「あーもう無理。たえられない。かわいい。なんなのこの小動物〜っ！」
………っ！？
わたしの元へ、夏目さんが飛びついてくる。
ぎゅーっと力強く抱きしめられ、わたしは何がなんだかわからなかった。
え？……えっ？
な、夏目さん……！？
「ごめんね、あたしも一目見た時からあたしのモノにしちゃいたいって思うくらい可愛くて気になってたんだけど、小森さんビクビクしてたからどう接していいかわからなかったの」
「あ、あのっ……」
そんなふうに、思ってくれてた、なんて……っ。
ーーー言って、よかった。
