譲りたくない、キミだけは。




わたしとは違い、高い身長にショートカットのヘアスタイル。足はスラリと伸びていて、スタイルがとても良い。


あ……この人、昨日レオくんに声をかけていた女の人……


多分、クラスメイトの女の子だろう。

レオくんと同じく、同級生とは思えない大人っぽいオーラを醸し出している。



「っ、お前……馬鹿力だから痛いんだよ……。加減しろ」

「うっさい。来んの?来ないの?」

「あー……うん。行く。おばさんの飯食いたいし」

「そ、じゃあ早く帰ろーよ」



仲睦まじそうな、ザ・友達の会話が目の前で繰り広げられる。



このお二人は、きっと前から仲良しなんだろうか……?

2人の間には、それくらい互いに対しての信頼感のようなものが感じられた。