レオくんは難しそうに考える表情をして、顎に人差し指を当てていた。



「えっと……もともと、人と話すのが、苦手……で。特に男の人は……さっきみたいに、少しでも触られると、怖くて動けなくって……」

「んー、そっか……。じゃあ、さっきみたいにみーこちゃんがピンチな時は、俺が助けてあげる」

「……え?」



レオくん、が……?



「大丈夫な俺が、守ってあげる」



そんな、そんなの、迷惑なんじゃない、かなっ……?


だってわたし、レオくんになんにもしてあげられないし、ドジばっかりだし、ただのお荷物にしかならない。



「約束ね。困った時は、俺を頼ること」



そう思うのに……レオくんの瞳が、わたしに優しい視線を向けていて、つい甘えたくなってしまう。