きっと、彼はクラスでも人気者なんだろうなぁ。
人と話すことに慣れている感じがあるし、何より雰囲気が柔らかい。
さっきまで緊張して体がカチコチだったのに、今は少し肩の力が抜けているような気さえした。
「俺の名前は凰牙レオ(おうが れお)。……あ、美々子ちゃんAクラスに発見。俺たち、同じクラスだね」
凰牙、レオさん……
……って、同じ、クラス?
「それじゃあ、体育館行こっか?」
にっこりと美しく微笑んで、体育館の方向へと歩き出す彼……凰牙さん。
同じクラスってことは……ど、同級生!?
あまりの衝撃に、開いた口が塞がらない。
こんなに大人っぽい雰囲気のある人が、わたしと同じ高校1年生なんて……。

