後ろから聞こえる透馬の声に、はっと我に返った。
「・・・いや、探し物が見つかった。」
「え、マジか。
よかったなあ。」
透馬には夢の話はしていないからたぶん何のことかはわかっていないと思う。
夢って話すと、正夢じゃなくなる、っていうし。
だけど、今の俺はよっぽどうれしそうな顔をしているんだろう。
俺の顔を見た透馬も、心なしかうれしそうな顔をしていたような気がした。
彼女を見つけた次の日。
俺は再び彼女を見かけた。
学年集会のための移動の時に。
移動している大群の中にいる彼女が、なぜか光って見えた。
彼女のクラスは1組。
1組のサッカー部のやつがいたから、間違いないと思う。

