それから、毎週月曜日と木曜日に行われる、手紙のやり取りは続いた。

月曜日と木曜日、朝下駄箱を開けると手紙が入っている。

それをその日のうちに私が、職員室玄関から2列目、下駄箱536の1つしたの下駄箱にいれる。

そしてその返事と新しい手紙がまた入っている、そんな感じだった。


何回か手紙のやり取りをしているうちに、りょうさんが私に問いかけをして私がそれに答える、という形になっていった。


あまりにも私の事を知っている内容に、いつの間にか、彼は私の彼氏なんだ、ということに疑問を持たなくなっていったし、回を重ねれば重ねるほど、どんどん楽しんでいる自分がいることに気が付いた。




こうして、りょうさんとの謎の手紙のやり取りは、1ヶ月続いた。