もし20歳の自分が、今は苦手なビールを本当に大好きで飲んでいるとしたら?
だとしたら、本当に未来の私を知っていることになる。
・・・ということは、本当に未来の私の彼氏だという可能性が高い。
ああ。未来の自分に会えたらなあ。
私は未来の自分に会うことはできないから本当のことがわからない。
・・・んー、わかんないな。
長々と推理をしたが、文系の私には難しいことを理屈っぽく考えるのは向いていないようで、すぐキャパオーバーになってしまった。
———今回の手紙は、いつにも増して謎が多い気がする。
時計を見ると、10分ほど考えていたようで、板書が全く追いついていないことに気が付いた。
とりあえず、急いで写して手紙の裏面を出した。