パシャ—————— 手紙の内容を写真に収める。 手紙を返してしまえば、この手紙は私の下には残らない。 ・・・それが少し寂しかったから。 1回目の手紙も実は、下駄箱にいれる直前に写真を撮っておいた。 誰からかわからない不思議な手紙。 危ないかもしれないのに、それでもさらに知りたくなる。 もっともっと知りたくなる。 顔も名前も知らない、知っているのは同い年だということ。 それと、未来の私の彼氏、だということ... 予知能力者でもない私は、そんな情報では誰か、なんてまったくわからない。