二人で腐葉土の敷き詰められた道を歩く。
不安定な足場に歩みは自然と遅くなるも、独りの孤独から解放され、憂鬱な気分は幾らかましになった。
私にくっつくようにして歩く穂乃香は、一人でいる時に聞いたらしい唸り声を気にしてか、キョロキョロと辺りを警戒している。
「何あれ」
もう少しで抜けようかという所で、不意に穂乃香が何かを発見した。
指差された場所を見ると、一本の木に赤い絵の具のようなもので下に向かって矢印が伸びていた。
近付いて見てみると下に黒革の手帳が落ちていた。
手掛かりになるかもしれないと思い、私はその手帳を拾い上げる。
「ちょっと琉衣、何してるの? 汚いよ」
「何か書いてないかと思って」
パラリと中を捲るが、ノートの線以外は何もなかった。
不安定な足場に歩みは自然と遅くなるも、独りの孤独から解放され、憂鬱な気分は幾らかましになった。
私にくっつくようにして歩く穂乃香は、一人でいる時に聞いたらしい唸り声を気にしてか、キョロキョロと辺りを警戒している。
「何あれ」
もう少しで抜けようかという所で、不意に穂乃香が何かを発見した。
指差された場所を見ると、一本の木に赤い絵の具のようなもので下に向かって矢印が伸びていた。
近付いて見てみると下に黒革の手帳が落ちていた。
手掛かりになるかもしれないと思い、私はその手帳を拾い上げる。
「ちょっと琉衣、何してるの? 汚いよ」
「何か書いてないかと思って」
パラリと中を捲るが、ノートの線以外は何もなかった。
