サイレント ヴィレッジ

開けた場所だというのに空気が重い。

どこからか、刺すような視線を感じた。

……見られてる?

辺りを見渡しても、特に変わった様子はない。

「誰か居るの?」

いつでも逃げられるように構えながらそう呼び掛けると、声に反応するように前方茂みが揺れた。

緊迫した面持ちで揺れた茂みを見ていると、白い手がにゅっと伸びる。

「琉衣っ!」

続いて現れたのは、なんと行方不明の穂乃香だった。

私の名を叫ぶと、全速力でこちらに駆けて来る。

良かった、無事だった。

元気な穂乃香の姿に安堵する。

「どうしてここに?」

抱きついてきた穂乃香を何とか受け止めると、私は怯えて震える肩をそっと抱きしめて尋ねた。

紛れもなく生きているをいう温もりが、触れたところから伝わってくる。