「病院?」
穂乃香が不思議そうに首を傾げる。
「そう。でも廃虚っぽいの。で、うち何故か一人で見に行くって言って中に入っちゃったんだ」
廃虚の病院だなんて普通に恐いのに、夢の中でわざわざ一人で行くとは。
私と穂乃香はお互い顔を見合わせて身をすくめた。
「もちろんエレベーターなんて止まってて、階段で最上階まで行ったのね」
「よく一人でそこまで行ったね」
夢だからと言えばそれまでだけど、私は疑問に思った。
「まぁ、何か進まなきゃみたいな感じ?したら、村長みたいなジジィが現れて『この村はお前を帰したくない』って『車の中の奴らが何で出てこないか分かるか?お前とは違う世界にいるからだ』って……」
そこまで一息で言い切ると、思い出したのか三森は肩を震わせた。
「ホラー映画みたい」
暫く押し黙っていたが、少しして穂乃香が沈黙を破った。
確かに、と私も思う。
穂乃香が不思議そうに首を傾げる。
「そう。でも廃虚っぽいの。で、うち何故か一人で見に行くって言って中に入っちゃったんだ」
廃虚の病院だなんて普通に恐いのに、夢の中でわざわざ一人で行くとは。
私と穂乃香はお互い顔を見合わせて身をすくめた。
「もちろんエレベーターなんて止まってて、階段で最上階まで行ったのね」
「よく一人でそこまで行ったね」
夢だからと言えばそれまでだけど、私は疑問に思った。
「まぁ、何か進まなきゃみたいな感じ?したら、村長みたいなジジィが現れて『この村はお前を帰したくない』って『車の中の奴らが何で出てこないか分かるか?お前とは違う世界にいるからだ』って……」
そこまで一息で言い切ると、思い出したのか三森は肩を震わせた。
「ホラー映画みたい」
暫く押し黙っていたが、少しして穂乃香が沈黙を破った。
確かに、と私も思う。
